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   セサル・ロペス(1968年キューバ、ハバナ)

      アルト&ソプラノ・サックス、フルート、ヴォーカル、作曲、アレンジ


  10歳からサックスを始める。キューバ国立音楽学院在学中の1985年16歳の時にプロ・ミュージシャンとしてのキャリアをボビー・カルカセスのバンドでスタートし、19歳の時、サックス奏者としての才能が巨匠チューチョ・バルデスに認められ、キューバ伝説のバンド「イラケレ」に加入する。  
  1997年イラケレを脱退し,同グループにいた数人のメンバーとハバナ・アンサンブルを結成。現在までに7枚のアルバムをリリースし、ドイツ、イギリス、フランス、スペイン、アメリカ、ブラジル、日本などをツアーで回る。2004年東京JAZZ、2005、2009、2010年には横濱ジャズプロムナードに参加。2011、 2012年には作家村上龍氏主催RYU’s Cuban Nightのプロデューサーを務める。2013年には民音50周年/慶長遣欧使節キューバ上陸400年記念企画カリブ海ミュージック・クルーズ公演で全国19か所を回る。 キューバの音楽賞クバディスコで、2006年ベストジャズアルバム賞をCD『Andante/アンダンテ』で受賞。また、2008年には『キューバ、珠玉のフィーリン名曲集』(発売元:アオラ・コーポレーション)で大賞(グラン・プレミオ)を獲得。その他2部門でも賞を受賞した。  
  2009年には『キューバップ/Cubop』(Kamita Records)をリリースし、その後このCDのプロデューサーである高橋慎一氏が監督した『Cu-Bop キューバップ/キューバ〜ニューヨーク ミュージックドキュメンタリー』に出演。このドキュメンタリーは様々な賞を受賞するなど日本のみならず世界でも今のキューバ音楽を伝えた。また、2016年にはジャズボーカリストEMAのデビュー・アルバム『レスピラール』(ソニーミュージック・レーベルズ)をプロデュース。
  セサル初のクラシック音楽のアルバム『Entre Cuerdas』(Colibri)を2015に発表。自身の作曲作品をサックスとチェンバー・ミュージックで奏でた作品でクバディスコ2015コンサート・ミュージック賞を受賞する。クラシックのサックス奏者としてもスペインやコロンビアなどで講演、ワークッショップなどを行っている。
  現在までに、ハービー・ハンコック、チック・コレア、ウィントン・マルサリス、ミシェル・カミーロ、ティト・プエンテ、アルトゥーロ・サンドバル、イバン・リンス、ロイ・ハーグローヴ、エル・シガーラなどさまざまな世界的ミュージシャンと共演。また、ニューポート・ジャズ、プレイ・ボーイ、ノース・シー・ジャズ、東京JAZZ など数多くのジャズ・フェスティバルやロニー・スコット、ブルーノート東京、SOB'Sなどの有名クラブで演奏経験がある。  
  2018年からは、キューバ人とNYを拠点とするアメリカ人で構成された1940年、50年代のマンボを軸とするスタイルのグループ、オルケスタ・アコカンのメンバーとして活動している。彼らのファースト・アルバム『Orquesta Akokan』はイギリスのソングライン・ミュージック・アワード2019を受賞。さらに2019年のグラミー賞ではベスト・トロピカル・ラテン・アルバムに、ビルボード・ラテン・ミュージック・アワードではトロピカル・アルバム・オブ・ザ・イヤーにノミネートされた。  
  また、キューバ最高峰のサックス奏者で結成されたクインテット、キューバン・サックス・クインテットに参加し、ファースト・アルバム『Saxofones Live Sessions』(EGREM)は2019年クバディスコ大賞(グラン・プレミオ)を獲得。また、同年のラテン・グラミー賞ではベスト・インストゥルメンタル・アルバムにノミネートされた。